Tの気まぐれ日記

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セカチュウ削除
別にラブストーリーが好きなわけではない。連ドラもあまりみないほうである。
ただ「愛を叫ぶ」というのが気になって、ビデオにとって見ている。
実は私も「叫んだ」ことがある。
恋人、ではない。友人の死、である。

大学3年の5月、彼は大学にこれなくなった。構内の病院に入院したと聞いた。

 彼とは、大学の教養の時のクラスが隣で、授業をいつも一緒に受けていて、3年で同じ学科に進学することが決まってからは、話したり一緒に出かけたりしていた。親友というほどではないが、同じ志をもつ友人であったつもりである。
 3年で志望した学科に進学して、一緒に勉強を始めた矢先、「腰が痛い」と言い出し、入院した。骨髄のガンだったのである。
 頻繁とは言えないが、定期的に見舞いに行った。手術もしたし、抗がん剤治療もした。しかし、入院当時から、直らない、ことはわかっていたのである。
 かかりつけの病院からの紹介状とカルテを持って大学病院に行く途中、彼は中身を読んでいた。ドイツ語で書かれていたが、大学入試にドイツ語を選択した彼には読めてしまった。彼は、知っていたのである。
 すべてを知っていて、見舞いに来た我々と話していたのである。すべての治療は、最後の瞬間まで生のベクトルを「生きる」ほうに向けるためにすぎない、ことを知った上で彼は治療の苦しみに耐えていたのである。

 約1年半、彼は治療して、逝った。

4年次の卒業研究に入っていた私は、朝、彼が脳死状態に入ったことを聞かされた。予期してはいたので、大きな動揺は無かった・・・・つもりだった。
実験中に、彼の死、そして翌日の告別式の話を聞き、帰宅途中のバイクの上で私は叫んだ。
交差点で発進したとたん、わき上がるものがあり、右手のスロットルをひねり爆音をあげながら叫んだ。涙が止まらなかった。
悲しい、とかで表現できる感情ではなかった、叫ぶしかなかったのである。

今でも、あの夜のことを思い出すことが多い。
映画のセカチュウの話をテレビで見て、身近な人がいなくなったときの感情は同じなのかな、という興味をもち、テレビ版を見ているのである。

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